もと本屋の習性なのか!?
ある日、プログラミング関連の本を探しに、とある大型書店に行ったところ、なんとオライリージャパンの図書目録がありました。現代ではインターネットや検索システムによって、簡単に本の検索できますが、ほんの20年前は、黒い画面にISBNやタイトル(カタカナ入力)、著者(カタカナ入力)、本の画像などもない、といった検索システムを業務で使っておりました。
働く側としては、慣れているので特に気になりませんでしたが、お客さんは画像がない、文字だけの黒い画面を見せられても、調べてもらいたい本が果たしてそれで合っているのかどうか、といった感じで、結局注文せず、「また調べてきます」と帰っていくことが多々ありました。
そんな中、出版社からいただく図書目録は意外と重宝するものでした。特に話題になっているもの、売れ筋商品などは写真付きであったり、解説付きだったりしたため、お客さんに確認も取りやすかったのです。またパソコンが現代のように複数台あるわけではなかったので(当時は一台でした)、一人のお客さんの応対に使っていると、別のお客さんには待ってもらうしかなく、「もうええわ」と帰ってしまうことも多々ありました。そんなときも図書目録は大活躍。
そんな経験からか、図書目録は貰えるなら"ぜひいただきます"なものという習性がいつの間にか染み付いていました。現在本屋ではありませんから、何でもかんでもいただくことはありませんが、レジまわり、カウンターまわりの配布物は今でもチェックしてしまいます。
やっぱり面白い図書目録
図書目録には、店頭に並んでいないものも載っていますし、解説も付いています。店頭に並んでいないからといって、決して良書ではないなんてことはありません。書店はランク配本というシステムによって、各店舗に配本される商品が決まります。これは取次によって決められたり、出版社によって決められたりします。またPOSレジでの統計で、商品の定番ランクなども決まります。オライリージャパンの本をはじめ理工系の本は、一般向けの本ではないので、当然通常の書店ではジャンル的に弱いものになります。したがって、特に理工系が強い書店であったり、大型書店及びそのチェーン店であったり、話題になっていたり、などが無いと、なかなか店頭に並ぶことはありません。ラッキーなことに、偶然出会い、手に入れることができたオライリージャパンの図書目録。やはり私の経験は正しかった。ベストセラーマーク、大学・工業高校・高専・企業などの教科書採用実績マーク、定番マークなど購入を検討する際に役立つ情報も満載。特に私のように独学でプログラミングを勉強している方には、一つの基準を教えてくれるのでありがたいものです。「そうか、世の中のプログラマーの方々はこの本を読んでいるのか」といったことが分かります。
おそらく、書店でメインで扱うものは、新刊・定番・ベストセラーあたりなので、今回は教科書採用実績のあるものをいくつかピックアップしてみます。
- Head First C -頭とからだで覚えるCの基本
- Head First デザインパターン -頭とからだで覚えるデザインパターンの基本
- Head First オブジェクト指向分析設計 -頭とからだで覚えるオブジェクト指向の基本
- コンピュータシステムの理論と実装 -モダンなコンピュータの作り方
- ゲームサウンド制作ガイド -インタラクティブな音楽のための作曲技法
- おもしろいゲームシナリオの作り方 -41の人気ゲームに学ぶ企画構成テクニック
- 「タッチパネル」のゲームデザイン -アプリやゲームをおもしろくするテクニック
- 「レベルアップ」のゲームデザイン -実戦で使えるゲーム作りのテクニック
- 「おもしろい」のゲームデザイン -楽しいゲームを作る理論
- 「ヒットする」のゲームデザイン -ユーザーモデルによるマーケット主導型デザイン
- 実例で学ぶゲーム3D数学
- 実例で学ぶゲームAIプログラミング
- ゲーム開発者のためのAI入門
- データベース実践講義 -エンジニアのためのリレーショナル理論
- RStudioではじめるRプログラミング入門
- Rクックブック
- Mathematicaクックブック
- 統計クイックレファレンス 第2版
- 作ることで学ぶ -Makerを育てる新しい教育のメソッド
- Fab -パーソナルコンピュータからパーソナルファブリケーションへ
- FabLife -デジタルアプリケーションから生まれる「つくりかたの未来」
- Make: Electonics -作ってわかる電気と電子回路の基礎
- Arduinoをはじめよう 第3版
- Processingをはじめよう 第2版
もし興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。中でもプログラミング全般に関わりそうなものだけリンクを貼っておきます。