Google検索アルゴリズム
Googleの検索アルゴリズムは、そもそもユーザーが探しているものを見つけやすくするために工夫されたものです。書店員も同様に、お客様が探している本を見つけやすく並べたり、手助けをしたりします。書店では、正確な本のタイトルや著者、出版社などの情報を持って訊ねてくる方もいらっしゃれば、「何となくこんな感じの…」といったふんわりした情報の方もいらっしゃいます。しかし、多くの書店員はそのふんわりした情報からでも本を探すことができます。それは書店員の中に蓄積された経験と情報からできることなのです。同様にGoogle検索アルゴリズムでも多くの蓄積された情報や類義語アルゴリズムなどによって、的確に検索候補を表示することができるようです。詳しくはGoogleを開いてすぐの一番下のところにある検索の仕組みをお読み下さい。
書店員の検索能力は、あくまで自分の勤めている書店内に限られます。しかし、Googleの場合、全世界のあらゆる言語に対応した検索能力が必要になるのでしょう。そう考えると、本当にすごいものだと思います。
書店の経験を活かすSEO対策
さて、Webコンテンツを作成する際、多くの皆様が気にするSEO対策。一般的にコンテンツを作成するにあたって気をつけることとして以下のようなものがあります。- どの検索キーワードを狙うか
- どのような方々がどのような情報を求めてそのキーワードを検索するのか
- どのような記事スタイルにすれば、上記のニーズに応えることができるか
- 上位表示の他の記事と比較して、この記事にしかない情報価値があるかどうか
- 記事のタイトルや見出しにキーワードが入っているかどうか
- 適切なタグ付けができているか
もと書店員目線で考えると、確かにキーワードは重要だなと思います。それがなければ検索の糸口さえなくなりますから。Googleでの検索も、そもそも言葉がなければ何も検索できません。したがって、キーワードは必須なものだと言えます。例えば、書店でこんな訊かれ方をしたとしましょう。
お客様「あの〜、子供の本で、魔法とか出てくるやつ、ほれ、あの〜、よう売れてるやつ」
ここまでのキーワードは「児童書」と「魔法」である。「うん、山ほどある」とは言えない。頭の中で、候補として「ハリーポッター」「ファンタスティックビースト」「指輪物語」「アナと雪の女王」などを挙げる。
私「ディズニーみたいなアニメのやつですか?」
お客様「ちゃう、映画にもなったやつ」
キーワードが増える。「児童書 魔法 映画」
私「ハリーポッターですか?」
ちょっと絞ってみる。
お客様「ちゃう。あれは持っとるみたい。なんかそれの続きもんらしい」
私「ファンタスティックビーストってやつですね」
実際はここまで上手くはいかないこともありますが、私は大体このような会話の流れでやっていました。
ここまでの流れをGoogleで検索してみてください。ほぼ同じものが候補として挙がるはずです。つまり、検索の仕組みは同じ。能力の差は別として。もっと絞ると、より的確に探すことができるはずです。
自身でWebコンテンツを作成する際には、色々考えるよりも、書店で経験したことを逆の立場で考えてみると良いのかもしれない、と今日ふと気がついたのでした……
もと書店員の経験を活かす場を見つけることができたようで、すこしうれしい。