2019/08/27

チャタテムシのチャッティー

チャタテムシって

皆さんは本やダンボールなどに時々出現する小さい白い虫の名前をご存知だったであろうか。
彼ら彼女らの名前はチャタテムシ(茶立虫)と一般的に呼ばれている。実際はシラミやハジラミ以外の、あのタイプの虫の総称であるらしい。チャタテ亜目とやらだけで24科約3,600種いるらしい。調べているうちに少し面白くなってきた。
ケチャタテ・ホソチャタテ・ケチャタテモドキ・ニセケチャタテ……チャタテの連呼である。あまりに種類が豊富なので、私はチャッティーと呼ぶことにした。最初はチャタ郎・チャタ子にしようかと思ったが、そこまで好きではないし、オスメスの区別が分からない。ちょっとの気持ち悪さもあるので、チャイルド・プレイのチャッキーに似た感じの名前にしてみた。
さて、このチャタテムシのチャッキー、映画のチャッキー同様、中々のクセ者のようである。何かしらのものに引っ付いて、いつの間にか室内に侵入するようだ。そして繁殖力が非常に強いらしく、何ならメス一匹で繁殖可能らしい。

私の部屋にて

この夏、私の部屋で以前よりチャッティー出現頻度が上がった気がしている。本が多いことやちょっと掃除をサボったことなども一因となっているのだろう。部屋を隅々まで掃除して、何日かはいなくなっていたが、昨日はパソコンのキーボードの隙間に一匹入っていった。そのチャッティーは帰らぬチャッティーとなった。出てきてくれたほうがお互いにとっていいと思うのだが……
「あんなに掃除したのに、いったいどこに隠れておったのだ」
「ひょっとしたら、私の部屋にちょっとしたチャッティー邸があるのかもしれない」
基本的にチャッティーは紙とかダンボールとか高温多湿で薄暗い不衛生なところを好むらしい。私の部屋だと、まず本まわり。そして空気の流れの良くないところ。このあたりがどうやらチャッティー邸の住所のように思える。このあたりをまめに掃除しよう。チャッティーはしっかり管理されているクリーンルームですら、時々出現するらしいので、ある程度共存の精神は必要なのかもしれない。
とりあえず、要らない本は処分。本が多すぎる。あとは、まめに掃除。これでチャッティーとうまく共存していこうかと思う(できればしたくない)。昔の人がチャタテムシ(茶立虫)という上品な名前をつけたように(我が部屋に障子はない。したがって茶を立てるような音などしないが)、ちょっとした心のゆとり・風流さを持つことは大切である、と言い聞かせることにした。